日本体育大学

令和2年度ー○年度 科学研究費補助金 基盤研究(B) 一般 研究課題/領域番号 20H01685

芸 術 統 合 型 学 習 を 通 じ た
美 術 教 育 の 再 定 義 ~
 横 断 的 実 践 調 査 及 び
質 問 紙 法 に よ る 学 力 分 析

RESEARCH

概要

ここ10年ほどで、STEAM教育やart-integrated teaching/pedagogy/learningなど芸術的表現や手法に基づく、あるいはそれらを応用した教科学習の取り組み(以下、芸術統合型学習という)が、国内外で増えつつある。芸術統合型学習では、美術教育が一定の役割を果たすことが期待されており、その学術的裏づけが強く望まれる。そこで、本研究では、芸術統合型学習の理論的検討と並行して、その教育実践の具体的方法について国内外の横断的実地調査を行う。次に、学力把握を目的とした児童・生徒用質問紙調査を実施し、芸術統合型学習の効果を統計的に検証する。これらをふまえ、芸術統合型学習の意義、すなわち教育課程における美術教育の新たな役割を提示する。

4 人権の保護及び法令等の遵守への対応(公募要領4頁参照)

本研究では、国内外の小学校・中学校・高等学校等の実地調査及び質問紙による統計分析を行うため、個人情報保護のため以下の配慮を行う。


( 1 )

実地調査対象校、美術館等の機関代表者に以下説明し、同意を得る(同意書及び説明書を用意する)。

・研究を実施する研究者について
・研究の目的、研究期間、研究方法、対象者等について
・予測される研究の結果
・対象者への説明・意思確認の方法等について
・個人情報の管理およびデータの開示について
・研究資金について

( 2 )

実地調査対象校、美術館等の調査対象者(児童・生徒、教員、学芸員等)に以下説明し、同意を得る(同意書及び説明書を用意する)。

・調査で収集したデータ(インタビュー記録、質問紙、写真等)は、氏名等個人を識別可能な情報を符号化して,データ全体を匿名化し、個人が識別可能な情報と符号との対応表は、個人情報保管責任者を別途に設置した下、厳重に保管・管理すること。
・分析等においては、専用の記憶装置を使用し、ネットワーク等への流出を防ぐこと。
・アンケート結果は、項目ごとに平均値や相関として数値化すること。
・児童・生徒の作品は、著作物として取り扱い、引用元の明示、事前の許諾、 複製権、著作人格権等の尊重等、著作権法を遵守すること

( 3 )

インフォームドコンセントについて、(2)に加えて調査対象者に以下説明する。

・研究への参加は任意であり、同意しないことにより不利益な対応を受けないこと。
・参加に同意した後でも、いつでも文書により同意を撤回でき、同意を撤回しても不利益な対応を受けないこと。
・本人からの請求があれば当該データを開示すること。

( 4 )

生命倫理・安全対策について

・調査における予想される負担、苦痛とその対応については、「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」(平成29年文部科学省・厚生労働省告示第1号)を準用して対処する

※本研究は、日本体育大学研究倫理委員会よる審査を経た上で実施される。

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